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■デジタル化が失敗する理由

 ポストコロナで必須となってくるものは、経営や業務のデジタル化です。これは、人が集まって仕事をするスタイルからリモートワークへシフトするに当たって否が応でもデジタル化が必要となるからです。例えば、リモートワークを実現するためには、チャットツールやVPNといったデバイスが必須となります。また、ハンコをやめ、ペーパーレス化していくことも求められます。人がやらなくて良い仕事は、自動化していくことも求められるでしょう。このような「デジタル化」がより強く必要とされるようになります。

 しかし、ご支援先の企業でも「システムの選定が進みません」ですとか、「導入したシステムが会社に浸透しません」というような声が良く聞かれます。なぜこのような事が起こるのでしょうか?

 原因は様々あるのですが、本質的な理由はたった一つ。それは、「仕組み」が出来ていないということなのです。「仕組み」とは、つまり会社を変革する目的と現状プロセスのギャップを明らかにし、あるべきプロセスを定義し、浸透させていくことです。また、施策や指示の実行力を高める枠組みです。

 このアナログな仕組みが出来ていないと、いくらデジタル化しようと試みても、形だけITツールを導入して生産性は一向に上がらない・・・という事態に陥るのです。「デジタル」とアナログである「仕組み」という両輪がそろって初めて、圧倒的に生産性を高める「デジタル化」が達成されます。

■中堅・中小企業のための「仕組デジタル化」とは

 中堅・中小企業は日本の雇用の7割以上を支えています。この中堅・中小企業が「デジタル化」し、生産性を高めていくことがポストコロナにおいて日本の経済が力強く回復していくためには必須となることは上記でもお話ししました。そして、「デジタル化」はITツールだけを考えていては必ず失敗します。アナログな「仕組み」と一緒に両輪で改革を推進していく必要があるのです。

 しかし、中堅・中小企業向けに、「仕組み」を作ったうえで、「デジタル化」を推進するような方法論を持って、会社のデジタル化を後押ししてくる機関は皆無です。そのため、どうしてもツールの導入だけに偏ったデジタル化となり、結果としてデジタル化が浸透しないという看過できない事態となっています。

 なぜ、「仕組化」と「デジタル化」を両輪とした組織改革が難しいのか?それは、ITツールを導入することを目的としているシステム会社にはアナログな「仕組化」を検討することが出来ないからです。システム会社やITサービス提供者は、ITツールを提供はしてくれますが、ITツールを使って会社の業務を変革し「仕組み」を作ることはしません。

 また、コンサルタント会社や顧問として、「仕組化」を支援している機関はあります。しかし、手法が体系化されている場合は少なく、専門家によって当たり外れがありますし、期間や費用の面で分かりづらい面もあるでしょう。何よりも、生産性向上を可能にする「仕組化」から「デジタル化」までを一気通貫で支援する機関は見たことがありません。

 弊社では、この問題を打開するために、中堅・中小企業の生産性を高めるために、「仕組化」と「デジタル化」を両輪とした、「仕組デジタル化」を体系化しました。詳細は、弊社ホームページ等において、ご紹介していく予定ですが、「仕組デジタル化」により、「デジタル化」の前に検討すべき、業績躍進に大きく寄与するアナログな「仕組み」を創り上げていきます。その上で、真に価値あるリモート化、自動化等のデジタル化を推進していくことが可能となります。皆様の会社でも「仕組化」と「デジタル化」の両輪ができていますか?

(第84回: 2020/5/20)