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リーダーシップの要点

■リーダーシップの要点
マーケティングの大家であるコトラー氏が著書の中で述べているリーダーシップ論はリーダーに必要な要素が網羅されているなと感じましたので、ポイントを7つにまとめました。

①意味を創造すること
「意味を創造する」とは、各々の領域の中で向かうべきゴールを見出すことと言えるかもしれませんし、ビジョンを描くことと言えるかもしれません。

決められた枠組み、与えられた枠組みの中で仕事をするのではなく、むしろ枠組みをつくりだしていくような役割を求められます。

具体的にはCEOであれば組織を設計することが求められますし、COOであれば設計された組織の中で最大限に資源を活用することが求められます。

②アイデアを売り込むこと
意味・アイデアを創造したならば、それを必要な人に売り込むことが求められます。例えば、経営者であれば株主・従業員を巻き込むことが必要となってきます。

③教師でもあること
リーダーは、後継となるリーダーを育てていくことが必要だとしています。これに対しては、半分は同意しますが、同意しかねるなと感じる部分もあります。

それは、リーダーシップは、人から教えられるようなスキルではなく、自分からそのようになりたいというモチベーションを持っていることが重要だと思うからです。逆に、そのモチベーションがあれば、自分から学んでいくものだと思います。

他方、リーダーシップという能力は非常に特殊であるため、それを持っている人にだけしか伝えることができないこともあるかもしれませんので、その意味では、教育者であるということも必要なのかもしれません。

④カリスマ性は不要
リーダーというと、カリスマ性があり人を引き付ける人物という印象を受けるかもしれませんが、一概にそうとも言えないようです。

このことは、ビジョナリーカンパニーという書籍にも記載されています。長く成長を続けるエクセレントカンパニーのCEOは、カリスマ性が必ずしもあるわけではなく、そのような企業を作るために必要なことは何かをじっくりと考えて、着実に実行していく人物だとしています。

また、老子も最上のリーダーは、「リーダーの存在を感じさせないような人物」であると喝破しているのもカリスマ性はリーダーに必要ないことに通じるように思います。

⑤自分よりも優れた人材の採用
リーダーは自分よりも優れた人材を集めるようです。鉄鋼王と呼ばれているカーネギーの墓碑には、「自分より賢き者を近づける術知りたる者、ここに眠る」という言葉刻まれているそうです。

また、真のリーダーはイエスマンを近くに置くことを嫌うようです。確かに、リーダーとして未確定な状況の中で意思決定をしていくときにイエスマンばかりが近くにいては、正しい判断をしていくことは困難となりますので、イエスマンを嫌う気持ちはわかる気がします。

⑥数字の分析だけでなく現場に赴くこと
机上の分析をすることは、非常に重要なことだと思います。静かに頭を働かせる時間を持つことで、アイデアを創造することも可能となります。

しかし、現場に赴いて実際に観ること、話を聞くことは同じくらいに重要なことです。これは、「百聞は一見にしかず」という言葉に集約されているのではないでしょうか。

実際に現場を見ることで得られる情報は、机上で得られる情報とは量も質も異なってきます。

⑦楽観主義者
リーダーは不確定な状況に対して、進むべき道を見出していくことが必要です。そのような場合に必ず必要となる姿勢は楽観的であることです。

京セラやKDDIの創業者の稲盛和夫氏は、「楽観的に構想して、悲観的に計画をして、楽観的に行動しなさい」という主旨ことを述べられています。

これも、計画を立てるときには悲観的に頭を働かせることが必要ですが、ビジョン・目標を立てるときや実行するときは、楽観的であることを勧めている言葉だと思います。

■まとめ
以上、コトラー氏が述べているリーダーシップの要点7つについて、考えてみました。リーダーとして、活動する立場にある方には参考となる部分もあるのではないでしょうか。

①意味を創造すること
②アイデアを売り込むこと
③教師でもあること
④カリスマ性は不要
⑤自分よりも優れた人材の採用
⑥数字の分析だけでなく現場に赴くこと
⑦楽観主義者

[参考文献]
フィリップ・コトラー(著),大川修二(訳),恩藏直人(監訳). (2003). コトラーのマーケティングコンセプト. 東洋経済新報社.