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SWOT

■SWOTとは
SWOTとは、経営戦略を立案する際に活用するフレームワークの一つで、以下の4つの分析観点の頭文字を合わせた造語となっています。

Strengths:強み
Weaknesses:弱み
Opportunities:機会
Threats:脅威

「強み」と「弱み」は自社の内部環境に対する分析、「機会」と「脅威」は外部環境に対する分析となっています。

■なぜSWOTが使用されるのか
SWOTというフレームワークが使用される背景は、経営戦略を策定する際の内部環境、及び外部環境の分析観点が網羅的に含まれているためです。自社(内部環境)の「強み」、「弱み」、及び外部環境の「機会」、「脅威」を分析することによって、打ち手が明確になります。打ち手の方向性としては四通り考えられます。

①「強み」を活かして「機会」を奪取する
②「強み」を活かして「脅威」を回避する
③「弱み」を克服して「機会」を奪取する
④「弱み」を克服して「脅威」を回避する

このように、SWOTにより内部環境と外聞環境を網羅的に分析し、打ち手を明確にすることが可能になってきます。

■SWOTを検討する際の留意点
SWOT分析をするときの留意点は、「強み」と「機会」を混同しないようにすることです。繰り返しになりますが、「強み」は自社(内部環境)に対する分析で、「機会」は外部環境に対する分析です。これを混同すると内部環境と外部環境の分析が不十分となり、的確な打ち手を導出することができなくなります。この内部環境と外部環境を混同しないようにする必要がある点は、「弱み」と「脅威」の分析でも同様です。

もう一つの留意点としては、自社の「強み」を分析する際に結果として表れている事象と「強み」を混同しないようにすることです。例えば、製造業において、ある製品の市場シェアが業界トップであったとしましょう。この場合に、「強み」をある製品の市場シェアがトップであることとしてしまいがちですが、シェアトップということはあくまでも結果であり「強み」ではありません。この場合の「強み」とは、製品企画力が高く、市場ニーズに適合した商品を開発できることかもしれませんし、製造プロセスが優れていることによる高品質な製品を製造できることかもしれませんし、マーケティングが優れていることかもしれません。これらの一部、若しくは全部の組み合わせなのかもしれません。このように、自社の「強み」と「弱み」を分析する際には、表れている事象を引き起こしている原因を掘り下げると有効かつ、具体的な打ち手へと繋げていくことができるようになります。