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ブロックチェーン①(ブロックチェーン(分散型台帳技術)の位置づけ)

■ブロックチェーンとビットコイン
ブロックチェーンは、元々ビットコインという仮想通貨に使用されている技術という位置付けでした。近年、ビットコイン以外の仮想通貨や金融分野を超えて、ブロックチェーンを活用することによって、情報保護や業務の効率性を著しく向上できるということに期待が寄せられており、いろいろな分野でブロックチェーンを活用したソフトウェアの開発や検証実験が行われています。

まずはブロックチェーンが生まれた経緯について、簡単にみていきたいと思います。ブロックチェーンは、正体不明と言われているナカモトサトシ氏が2008年10月にメーリングリストに投稿した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」に表されているビットコインの中核技術として生まれました。

このビットコインのブロックチェーン技術をベースとして、イーサリアムやリップル等の他の仮想通貨が作られ、また、仮想通貨を超えて決済や送金などの金融分野、更には土地登記や資産管理等の非金融分野へも活用されるようになりつつあります。

ビットコイン以外の仮想通貨や他の分野にも応用されるようになるにつれて、ブロックチェーンの名の由来となっている「データを鎖状に繋いでいくという技術面」よりも、「データを分散して管理できるという本質面」に重きをおく場合も出てきており、ブロックチェーン関連技術として分散型台帳技術と呼ばれることもあります。

■ブロックチェーンの位置づけ
上記で挙げたブロックチェーンに関連した技術の位置づけを図式化すると下記のようになります。まず、ビットコインの中核技術としてナカモトサトシ氏によって提唱された技術はオリジナル・ブロックチェーンと呼ばれています。

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[出所] 中島真志. (2017). アフター・ビットコイン. 新潮社

オリジナル・ブロックチェーンから発展して、ビットコイン以外の仮想通貨に使用される鎖状のデータ構造を持つブロックチェーン技術があります。更に、ブロックチェーン技術から発展して、データを分散して管理する機能に重きを置いた分散型台帳技術があります。

なお、ブロックチェーン技術と分散型台帳技術は、一般に語られる場合には、厳密に分けてないことも多いので、IT技術者でなければ、そんな呼び方があるのかくらいに思っていただいて結構だと思います。

ここで、押さえておきたいことは、二つです。一つは、ビットコイン用のオリジナル・ブロックチェーン技術は、ビットコイン以外に応用されるにつれて発展を続けているということです。ブロックチェーン(分散型台帳技術) = ビットコインではないですし、ブロックチェーン(分散型台帳技術) = 仮想通貨ですらもないということです

もう一つは、ビットコイン用のオリジナル・ブロックチェーン技術は、ブロックチェーン(分散型台帳技術)の中の一つの領域に過ぎず、使用用途に応じて技術のすそ野が広がってきており、技術自体が発展の過程にあるということです。

以上のように、ブロックチェーン技術は、ビットコインの中核技術として始まり、今や仮想通貨を超えて、金融分野や非金融分野へも広がりを見せてきています。

[参考文献]
Satoshi Nakamoto. (2008). Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System.
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf#search=%27Bitcoin%3A+A+PeertoPeer+Electronic+Cash+System%27

岸上順一, 藤村滋, 渡邊大喜, 大橋盛徳, 中平篤. (2017). ブロックチェーン技術入門. 森北出版株式会社

中島真志. (2017). アフター・ビットコイン. 新潮社

(掲載: 2018/05/08)