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3C分析

■3Cとは?
3Cとは、企業の戦略立案等の際に使用されるフレームワークです。英語の頭文字がCである自社(Company)、顧客(Customer)、競合他社(Competitor)という3つの観点を合わせて3Cと呼ばれております。自社(Company)が内部環境分析、顧客(Customer)、及び競合他社(Competitor)が外部環境分析の切り口と捉えることができるかもしれません。3つの切り口について順次考えていきたいと思います。

■自社(Company)
自社(Company)について、定性的・定量的な分析を行っていきます。自社を分析する際の観点としては、ヒト・モノ・カネ・情報が網羅的に含まれていることが望ましいでしょう。ヒトの観点としては人的資源、組織構造、人事制度等について、モノの観点としては商品・サービス・販売チャネル・市場シェア、ブランドイメージ、技術力等について、カネの観点としてはP/L、B/S、収益性等の財務分析について、情報の観点等としては情報システム等について分析を進めていくことが自社(Company)の観点においては必要となってきます。

■顧客(Customer)
顧客(Customer)の観点では、自社が提供している商品・サービスの市場を分析していきます。まず、現在の市場規模はどの程度あるのかを把握する必要があります。その上で、市場は拡大していくのか、縮小してくのかのトレンドを予測していきます。市場の予測に際しては、調査会社が提供している業界情報、市場規模予測を使用することが一つの手段として考えられます。他方、調査会社等がデータを提供していない場合、提供しているデータが入手できない場合、もしくはそれらのデータを活用しない場合には、何らかのデータから類推していく必要がります。例えば、B to Cビジネスには、当局が提供している人口統計データなどから類推するような手法も考えられます。市場規模や市場の予測に加えて、購買決定プロセス、購買決定者等についても分析をしていく場合もあるかもしれません。

■競合他社(Competitor)
競合他社(Competitor)の観点では文字通り、自社の商品・サービスの競合となる企業をピックアップし、分析を進めていきます。分析の観点は、競合他社のP/L、B/S、収益性等の財務状況、商品・サービスのラインナップ、市場シェア等のように自社の分析と似たような内容が想定されます。ただし、競合他社の分析では、当然ながら自社を分析するほど情報を得られませんので、どのような観点で自社と競合他社を比較していくのかについて仮説を持ってデータを入手していく必要があります。また、自社よりも収益性等が良い企業をベンチマークとして、商品・サービス、顧客、設備等について、自社と比較検討して、競合他社は何が優れているのかを定性的・定量的に分析していくことなども施策検討していくうえで有効になるかもしれません。

上記の3つの観点により、内部環境・外部環境を分析したうえで、自社が生き残るため、もしくは成長していくために必要となってくる要素であるKSF (Key Success Factor)を抽出すことや、中期経営計画を策定していくことが3C分析のアプトプットとなっていきます。