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新商品開発プロセス

■新商品開発のプロセスとは?

売上アップや競争力向上において、新商品の開発は重要な要素となります。新商品開発プロセスの切り口として、出所のサイト(Innovation Excellence)にある8つのステップを参考に順を追って考えていきたいと思います。

【ステップ1】アイデア創出
市場の状況を踏まえて、SWOT分析のようなフレームワークで基本的な内部環境・外部環境を分析して、競合他社から差別化できるようなアイデアを生み出していきます。このステップでは、ブレインストーミングのような手法で広くアイデアを掘り起こしていきます。

【ステップ2】アイデアのスクリーニング
一定の基準を設定して、基準に適合しないアイデアは棄却して、基準に適合するアイデアに絞り込んでいきます。

【ステップ3】コンセプト・テスト
特許調査、設計の詳細な検証等とは別に、スクリーニングによって、絞り込まれたアイデアのコンセプトが市場に受け入れられるのかを確認します。つまり、製品・サービスが顧客に必要とされるのか、欲せられるのかということを検証・検討します。

【ステップ4】事業性分析
事業性の分析を行っていきます。売上、コスト、利益等のシミュレーションに加えて、各ステップでどの程度の時間を要しそうかというような分析を行い、組織として共通認識を持っておくが必要となります。

【ステップ5】ベータ版/市場性テスト
新商品の簡易的なヴァージョンをベータ版やプロトタイプ(試作品)といいます。このベータ版を作成して、想定されるユーザーで構成されたテストグループに実際に使用してもらい、意見・要望を聞いていきます。この時の要件がベータ版をブラッシュアップする際の貴重なインプットともなっていきます。

【ステップ6】製品開発
ベータ版をブラッシュアップして、市場へ投入するために商品を開発していきます。このステップにおいては、製造部は生産計画を策定し、営業部は販売計画を策定し、財務部は新商品導入のための予算確保をしていくことも併せて行われます。

【ステップ7】商品販売
新商品がローンチされ、顧客が実際に新商品・サービスを購入していきます。同時にアフターサービスとして、販売後の対応についても実施していくことが求められます。

【ステップ8】商品販売後の確認、及び価格適正化
商品販売後も商品の改良を継続的に行っていくことが、新商品開発プロセスを効果的にし、且つ新商品導入を成功させるために必要となってきます。また、市場へ投入したばかりの段階では価格をディスカウントして提供していることがあります。そのため、販売後の商品に対する需要を踏まえて、商品の原価や利益率をシミュレーションしたうえで、適正な価格を設定していくことが重要となってきます。

このように、大枠ではありますが、新商品開発の際には上記8つのステップを参考にできる部分はあるのではないでしょうか。

[出所]
Brands F. R., (2013) 8 Step Process Perfects New Product Development. Innovation Excellence. http://innovationexcellence.com/blog/2013/05/27/8-step-process-perfects-new-product-development/