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戦略の実行の5つのポイント

■戦略実行の難しさ

 戦略を立てたのは良いのですが、実行に苦慮しているという会社は意外と多くあります。戦略が「絵に描いた餅」になってしまうのは、戦略の実行が上手くいっていないからです。実は、戦略は、立案より実行の方が難しい場合が多いのです。これは、「言うは易く行うは難し」に通じるものがあります。正しいこと、やらなくてはいけないことを口で言うのは簡単です。しかし、それを実際に実行するのにはエネルギーがいりますし、困難が伴います。「戦略の立案」と「戦略の実行」も似たような関係にあるといえます。

■戦略実行のポイント

 では、戦略の実行を進めるためにはどうすれば良いのでしょうか?今回は、戦略実行のための5つのポイントについてご紹介したいと思います。

①戦略実行のための人事を整える

 戦略を実行するためには、実行を主導するリーダー的な人材が必要です。変革に前向きに取り組み、周りの人を巻き込んで、戦略を実行していけるような人材です。このような人材を育成していくことが重要です。そのためには、候補となるような人材を戦略立案の段階から関与させることや、地道な育成が必要となります。

 また、戦略実行のために社内に無いスキルが必要な場合には、社外から採用することも検討します。このように、人事の観点では、リーダーの育成と社外からの採用を検討することが必要です。

②リソース配分

 そして、戦略を実行するためには、社内のリソースを適切に配分することが求められます。このリソースとは、人的なリソース、財務的なリソースがあります。つまり、必要な人材を配置して、予算を組む必要があります。また、物理的なリソース、つまり設備、建屋などを準備することも必要となります。このように、人的、財務的、物理的リソースの配分を適切に行うことが求められれます。

③戦略実行のための仕組みの構築

 また、戦略実行を促す仕組み作りも欠かせません。戦略を実行するための具体的な施策と目標であるKPIの設定、そして、目標に到達しているかを定期的に見ていくモニタリング体制が必要です。更に、目標達成を促す仕組みとして、報酬体系の整備や文化の醸成が必要となる場合があります。例えば、目標を達成した、個人や部門には報酬面でのインセンティブを与えることが有効となるかもしれません。また、報酬面だけでなく、表彰をするなどして、目標達成へのモチベーションを上げるような文化的な取り組みも必要かもしれません。

ITシステムの導入

 更に、今日では、戦略を実行していくために、ITシステムの活用は欠かせないものとなっています。そのためには、戦略の実行を適切に促すように、何をIT化するかの検討が必要です。そして、IT化するのであれば、ITシステムの選定と導入を適切に行っていく必要があります。

⑤組織構造の定義と組織力の向上

 最後に戦略を適切に実行するための組織構造の検討が必要となります。例えば、エリアごとに営業組織をマネジメントする統括組織が必要になるかもしれません。あるいは、経営企画室のような横断的な施策の遂行を支援する組織が必要かもしれません。場合によっては、マトリクス型などの組織構造の変化が有効かもしれません。

 また、戦略実行のための組織力を高めていくことも重要です。組織力については、マーケティング力を高めるような視点やコミュニケーション力を高めるような視点で組織を活性化させていくことが求められます。

 以上、①人事の整備、②リソース配分、③仕組み構築、④ITシステム導入、⑤組織構造の定義が戦略実行のための5つのポイントとなります。戦略の実行で行き詰まりを感じている場合には、これらの観点を見直してみると改善ポイントが見つかると思いますので、参考してみてください。

(第109回: 2020/11/18)