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経営と業務自動化

■業務自動化は経営に必須の仕組み

業務自動化はこれからの経営に必須の仕組みとなっていきます。理由は、大きく二つあります。

一つは、少子高齢化が進み、日本の生産年齢人口が減り続けていくためです。総務省の統計では、2020年の7,341万人から2030年の6,773万人と10年間で、10%近く生産年齢人口が減少すると予測されています。そして2060年には、なんと4,418万人にまで減少すると見込まれています。他方、65歳以上の人口は、2040年まで増加し続けます。

このような、人口構成比の変化を直視すると、会社の中の働き手がどんどん少なくなっていく中で、いかにして一人当たりの労働生産性を高めるのかということが待ったなしで求められているということが分かります。そして、自動化できる業務があれば、すみやかに自動化をするということは、生産性を劇的に高めるためにとても重要なことなのです。

もう一つ、業務自動化が求められる理由は、ITやAIの発展により、自動化できる業務領域がどんどん広がっているということが挙げられます。このような状況では、上手に自動化の仕組みを構築できた企業が競争優位に立っていくであろうことは容易に想像できます。

ECなどは、ある意味で営業・販売活動を自動化していると捉えることができると思います。楽天やAmazonの台頭と、リアルの本屋や電気店の苦戦を見てみると、自動化の波に乗ることの重要性が分かると思います。

ITやAIの進化に伴い、同じような変化が、様々な領域で起こる可能性が出てきています。そのため、これからの会社は、タイムリーにこのような技術を取り入れていくことが、競争優位性を高めるために求められています。

このように、日本の人口構成比の変化と、ITやAIの進展という二つのトレンドが、業務自動化の必要性を益々高めていくと考えています。

■業務自動化を経営に生かす難しさ

しかし、業務を自動化しようと思っても何をどのような手順で行うべきなのか、分からないというのが、実際のところだと思います。

闇雲にITツールを導入しても上手くいかないことの方が多いですし、唐突に業務自動化を進めようとすると最悪の場合、優秀な社員が離反をしていくこという事態になりかねません。

業務自動化を取り入れようとするときには、まず業務自動化にはどのような種類・タイプがあるのかということを念頭入れておく必要があります。

弊社では、業務自動化を5つのカテゴリーに分けて考えています。

・収益アップを可能にする施策推進自動化

・部門横断的な課題対応力を上げる課題対応自動化

・生産性を高める業務改善自動化

・アウトソースによって経営効率を高める仕組自動化

・ITツールを活用した定型業務自動化

会社の中で、どの業務自動化が求められていて、将来、どのレベルの業務自動化まで到達しなくてはいけないのかということをしっかりと決定することが必要となります。

そのうえで、どのような手順で自動化を進めるのかを検討するということが求められます。

弊社のセミナーでは、業務自動化のカテゴリーや、選別方法、導入手順についても詳しく説明しております。

(第19回: 2019/2/20)