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第25回: 新しい時代の経営

■起業の未来の形

定型業務の自動化を推進しているITコンサルティング企業の副社長と話をしていたときに、「いずれ会社は起業家一人いれば、立ち上げられるようになるかもしれませんね。」という印象的な言葉が出てきました。

当然、極端に議論をふって問題提起をされたということなので、すべてを言葉通りに捉える必要はありません。そして、もちろん、業種によっては、起業家だけで事業を起こすことが難しく、従業員やパートナーと一緒に事業を立ち上げる必要性が高い場合もありえます。

しかし、確かに、一人の起業家ができることの幅が広がってきていることも事実です。このような状況になってきているのは、2つの要素による影響が大きいです。一つ目は、ホームページ、メール、SNS、クラウドサービス、AI等のITツールの発達です。もう一つは、クラウドソーシングやプロフェッショナル人材の紹介等のサービスが発展し、人的リソースを必要なタイミングで外部から調達できるインフラが整ってきたということです。

この二つの力によって、例えば、IT系の起業であれば、起業家をサポートする財務担当(CFO)や事業責任者(COO)のような高度な専門性を有した人材の紹介を受けることも可能になりますし、サービスローンチのためのプログラミング作業等をピンポイントでアウトソースすることも可能になってきています。このようなこと考えると、経営におけるかなりの部分を社外サービスやテクノロジーに代替することで、起業家一人とまで言わないまでも、非常に限られた人材でスピーディーに会社を立ち上げていくことが可能になってきているといえるでしょう。

■経営の未来の形

そして、このような傾向は、起業したての会社だけでなく、既存の会社においても徐々に徐々に広がっていくことになります。

理由は、上記でお話した、2つの要素であるITツールの発達と人的リソースを提供するインフラが整ってきているということに加えて、来たる「令和」の時代を迎える日本では、今後40年以上、生産年齢人口が減り続けていくと予測されているからです。

新しく立ち上がってくる会社が、非常にスリムで利益体質の競合会社として立ち現れてくると、既存の企業は今のままでは対抗できなくなってしまいます。

このような状況で、既存の会社が新しい時代を生き抜いていくためには、業務自動化やアウトソースを活用して、人や自社でやらなくても良い仕事から人材を開放し、人が本当にやらなければならない仕事に人材を循環・配置換えさせていく変革が必須になります。

既存の企業にとって、大変な時代となることは間違いないのですが、私はこの状況は、日本の会社が更に強くなって、新しい時代を創っていくことができるチャンスだと思っています。弊社のセミナーでは、新しい時代を生き抜く会社を作っていくために何が必要かという観点でもお話しておりますので、同じような問題意識を持たれている経営者の方はぜひ、ご参加ください。

(2019/4/3)