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■会社が変わらざる得なくなる理由

 新型コロナウイルスの影響によって、会社の姿が変わっていくことになるでしょう。何故でしょうか?新型コロナウイルスの影響で、時差出勤やリモートワークが浸透してきています。そして、感染症の歴史を紐解いていくと、感染症は一旦終息するように見える時期と、感染症が拡大する時期を交互に繰り返しながら、数年以上にわたって影響を及ぼすこともあるようです。

 ですから、現在の時差出勤やリモートワークというものが、場合によっては1年以上続く可能性もありうるわけです。すると、働き方が変わっていきます。リモートワークが常態化することによって、仕事の管理の仕方が変わります。より具体的な指示や明確なアウトプットが求められるようになっていきます。結果として、時間労働型ではなく、成果重視型の働き方になっていくでしょう。

 成果重視型の働き方になることによって、労務管理も変わらざる得なくなるはずです。同じように、成果重視型の働き方になることによって、仕事が定型化されていくことになります。そのことによって、外部の人材に仕事を依頼しやすくなっていくことでしょう。また、顔を突き合わせて仕事をするという組織文化も変わらざる得なくなるでしょう。

 このような働き方の変化が数年たつと、会社の姿も徐々に変えていくことになると思います。

■アフターコロナの会社の3つの特徴

 では、会社はどのような姿になっていくのでしょうか?大きく3つの特徴が表れてくると思います。

①オフィスが不要もしくは小さくなる

 一つ目はオフィスの在り方が変わっていきます。このことは、リモートワークに置き換えることが可能なバックオフィス業務やオフィスワークを中心としている業種において顕著となるでしょう。

 極端な話、リモートワークになって、普段人がいないオフィスであれば、無くても良いではないかという議論が起こってくるはずです。オフィスをなくせば、経費(地代家賃)も下げることが出来ますので、利益の面でもプラスの副次効果が期待できます。

 また、オフィスを無くさないまでも、狭いオフィスへの移転や、床面積を縮小する企業は徐々に増えてくるでしょう。また、オフィスを持つ場合でも、これまでのような島状に机と椅子を配置するレイアウトは3蜜を助長するので、余裕を持ったレイアウトへと変更がなされていくでしょう。

②組織構造が変わる(中間管理職が少なくなる)

 リモートワークによって、仕事やアウトプットがしっかりと規定され、成果重視型の働き方になると、評価の仕方やマネジメントの方法が変わっていきます。多くのケースでは、評価やマネジメントはアウトプットが適切か否かというシンプルなものに変わっていくでしょう。すると、中間管理職的な仕事というのは、どんどんと少なくなっていくように思います。「経営陣+部門長+担当者」もしくは、「経営陣+担当者」というようなシンプルな組織となり、課長や係長といったポストは自然と少なくなっていくでしょう。

③正社員比率が低くなる

 三つ目は、仕事やアウトプットが明確に定義されることで、会社の外部に仕事をアウトソースしやすくなります。このことによって、外部リソースを活用する機会が増えていくでしょう。結果として、正社員を多く抱える必要がなくなり、会社における正社員比率が下がっていくでしょう。

 以上のように、アフターコロナの世界では会社の姿は、変わっていきます。特に、オフィスの在り方、組織構造、正社員比率に着目して、今後の会社の在り方を検討しはじめる時期が近づいているのかもしれません。

(第81回: 2020/4/29)