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プラットフォーム戦略

■プラットフォームとは?
プラットフォームとは、電車等が停車して乗客が乗り入れする場を意味しておりましたが、近年、ビジネスにおいても使用されるようになっています。プラットフォームを提供している企業の例として、Amazon、楽天、Facebook、ランサーズ、グリー等があげられます。これらの企業は、自ら主役になり製品・サービスを提供するのではなく、顧客に場を提供しているという特徴があります。
例えば、楽天は自らが製品を調達・販売するのではなく、実際に製品を仕入れて販売をする小売業者にインターネット上で商品を販売出来る場(プラットフォーム)を提供し、顧客がそのプラットフォーム上でショッピングをすることを可能にしています。楽天はこのプラットフォームを提供することにより、小売業者から一定の手数料を得ることができるということと同時に顧客情報を一手に手に入れることができるため、膨大な数の顧客に対して、効果的なマーケティングを行うことが出来るようになります。このように、楽天は自ら製品を扱うことなく、お店と顧客が取引できるプラットフォームを提供するという戦略で大きな成長を果たしました。
また、プラットフォームをイメージするために卑近な例としてよく使われるのは、合コンの幹事です。幹事は、お店、予算、時間といった場を整えて、女性陣と男性陣を引き合わせます。大抵、参加者から感謝もされて、全員の連絡先を知ることにもなるので、更にネットワークを広げていくことが可能となります。このように、幹事はプラットフォームを提供しているということができます。

■プラットフォームの考え方を応用できるのか
このプラットフォームという考え方は、ますます重要になってくると思います。なぜならば、日本のような成熟社会においては、必要なモノは大体みんな持っていて、モノを作れば売れるという時代ではなくなっていきます。それよりも何か面白い体験、便利さ、人との繋がり、感動といったソフト面の重要性が高まるように思います。
そのようなモノだけではない価値を提供することができるプラットフォームを提供することでそこにヒトを集め、そのヒトに製品・サービスを提供する店・企業を集めることができるようになります。
これまで、日本の強みはモノづくりで製造業こそが生きる道という固定観念があったように思います。また、プラットフォームというと横文字でとっつきにくい感じもするかもしれませんが、商店街や地域の祭り等はヒトとヒトを繋ぐ場を提供しているという意味でプラットフォームであると言って良いと思います。あまり難しく考えず、自社の提供している製品やサービスの周りで、人が喜んで集まってくるような仕組みは作れないかという視点で眺めてみると面白いアイデアが生まれくるかもしれません。

※プラットフォーム戦略(R)は(株)ネットストラテジーの登録商標です