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今回は、業務自動化の仕組みを構築することによるメリットについて考えてみたいと思います。

自動化推進室を組織にインストールして、業務自動化の仕組みを構築することで、会社に大きく5つのメリットがもたらされます。

・経営と業務の明確な分離
・経営幹部の現場への細かな指示からの解放
・局所最適から全体最適への移行
・マネジメント人材の育成
・7割自動化による未来経営の実現

① 経営と業務の明確な分離
まず、自動化推進室を設置することで、経営と業務を明確に分離することが可能となります。

自動化メカニズムを定義していく際に、トップマネジメント、ミドルマネジメント、現場担当者の役割分担が極めて明確になっていきます。

そして、その役割分担に応じて、活動がなされるように自動化推移室がフォローをしていきますので、自ずと経営と業務の明確な分離ができるようになります。

② 経営幹部の現場への細かな指示からの解放
推進が滞りがちで、経営幹部が手厚く指示を出さなくてはいけないテーマに、施策の推進、部門横断的な課題対応、及び業務改善の推進のフォローアップがあげられます。

業務自動化の仕組みを構築することで、自動化推進室がこれらのテーマに対して強力な後押しをしていくことになりますので、経営幹部が直接細かく指示を出す必要性が少なくなくなります。

結果として、経営幹部にしかできない、長期の戦略を練ることや新規の顧客開拓等、緊急性は低くても、非常に重要なことに時間を費やすことが可能になります。

③ 局所最適から全体最適への移行
組織はほっておくと、属人的になり、どうしても各部門の利益を優先させるため、会社全体の利益を阻害してしまうということになりかねません。

自動化推進室は、特定の部門に属することのない組織であるため、各部門の利害を適切にマネジメントし、部門横断の課題への対応力を格段に高め、組織を全体最適化させることを可能にします。

④ マネジメント人材の育成
生産年齢人口が減少している中、社外からマネジメントスキルを持った人材を採用することは益々困難になっていきます。

自動化推進室を経験することで、部門横断的な課題や非定常的な課題のマネジメントスキルが身につくことになりますので、社内からマネジメントスキルを要した人材を輩出することが可能になります。

⑤ 7割自動化による未来経営の実現
自動化推進室が本格的に機能をすることに加えて、AIやIoTが進化していくと、7割程度の業務が自動化される未来経営が実現されることとなります。

AIやIoTをどの業務にどのように適用して、どのような手順で進めていくのかということを検討し、テクノロジー推進の旗振り役となるのが自動化推進室の重要な役割となっていきます。

また、日本企業の場合には、テクノロジーをヒトに単純に置き換えるというような血の通わない手法は受け入れられません。

テクノロジーで単純業務を自動化しながら、いかにして創造的な仕事や重要な仕事にヒトを循環させていくのかという日本型の未来経営を可能にするのもまた、自動化推進室の大きな役割となっていくと考えています。

他にも、施策の推進力が高まることによる業績アップや業務効率性の向上などもあげられますが、上記の5つが業務自動化の仕組みを構築することによる代表的なメリットとなります。業務自動化の仕組み構築に関して、詳しく知りたい場合にはセミナーも開催しておりますので、ぜひご参加ください。

(第3回:  2018/10/31)