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今週のコラムは、自動化推進室とは何かということについて、お話していきたいと思います。

前回のコラムで、業務自動化とは、非定常的な施策や部門横断的な課題への対応力を劇的に高めて、業績改善や業務改善が自動的に進捗するようにするための仕組みだとお話しました。

今回のテーマは、業務自動化を実現化させるために、キーとなるものについてです。

業務自動化を実現する際にキーとなるは、自動化を推進する機能です。

飛行機の操縦は、離陸や着陸の時を除くと、パイロットが手動で操縦している時間はとても短く、殆どの時間が自動操縦で飛行しているそうです。このとき、自動操縦を可能にしているものが、自動操縦装置(AutoPilot)というものです。

業務自動化を実現するための自動操縦装置(AutoPilot)にあたる機能が自動化推進室です。この自動化推進室の機能をしっかりと定義して、組織にインストールすることができれば、業務自動化が実現し、組織の改善活動があたかも自動的に推進するようになります。

このとき注意が必要なことがあります。それは、自動化推進室はあくまでも組織の中の機能として定義すべきもので、特定のヒトを指しているのではないということです。

特定のヒトを頼りにしてはいけない理由は、必ずしも適した人材を採用できるとは限らないということが挙げられます。今後、数十年、生産人口年齢が縮小していく環境下で、外部からピンポイントで業務自動化を推進できるスキルを持ったヒトを採用するということは困難です。

そして、ヒトを頼りにした仕組みにしてしまうと、そのヒトが辞めてしまったら、業務自動化が滞ってしまいます。

更に、仕組み化や引継ぎが適切に行われていないと、特定のヒトが行っていた業務自動化の取り組みを再現することも困難です。

以上のように、業務自動化を進めるためのキーとなるものは、自動化推進室という機能です。そして、自動化推進室は特定のヒトを頼りにしたものではなくて、仕組み・機能として組織に定義をする必要があります。

ぜひ、貴社におかれましても、業務自動化を実現するために自動化推進室を設置することを考えてみてはいかがでしょうか。

(第2回: 2018/10/24)