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業務改善の手法

業務改善には、色々な手法が存在します。ここでは、ベンチマーキングとベストプラクティス、BPR、TQM、シックス・シグマという手法について、概要の説明をしていきます。

■ベンチマーキングとベストプラクティス
まず、ベンチマーキングとは、他社の優れた製品・サービス、業務プロセスを継続的に測定し、自社のパフォーマンスと比較することです。また、ベストプラクティスとは、ある行動・結果(低コスト、品質やパフォーマンスの向上、時間短縮、安全性向上 等)を継続的に得るために最も効率の良い手法のことを指します。ベンチマーキングとベストプラクティスを活用した業務改善の例は以下の通りです。

①ベストプラクティスを明らかにするためにターゲット企業をベンチマーキングする
②自社にフィットするベストプラクティスを選定し、実際に実行する
③業界で一番、もしくは世界一の企業のパフォーマンスのベンチマーキングを継続する
④それらのパフォーマンスに近づくように業務を改善する

■BPR(Business Process Re-engineering)
Business Process Re-engineering(BPR)とは、日本語では業務改善や業務改革と言われます。BPRは、劇的なパフォーマンスの向上に向けて、業務プロセスの再構築を行っていくことです。

BPRで良く行われる手法は、業務プロセスを業務フローや業務定義書に落とし込んで、各プロセスを削減・自動化(システム化)・変更・束てねることによって再構築していきます。

また、再構築をしていく過程で、組織横断チーム、先端技術、及び情報システムを活用していくこともあります。

■TQM(Total Quality Management)
Total Quality Management(TQM)は業務を継続的に改善するための仕組み・文化を作ることを意味します。小さなステップを積み重ねて、終わることのない改善を長期的に継続していきます。

■シックス・シグマ品質プログラム
不良品や業務プロセスの変質を減少させることによって、品質向上するために統計的手法を使用します。シックス・シグマの原則は以下の3つです。
①すべての仕事はプロセスである
②すべてのプロセスは変質する
③すべてのプロセスは変質を説明するためのデータを生み出している

■まとめ
BPR(業務改革)に対して、TQM、及びシックス・シグマ品質プログラムは改善活動に位置付けられます。

BPRと改善活動の違いは、BPRは1回で急激に組織・業務を変えるのに対して、改善活動は継続的に組織を改善していくというところです。

企業の文化や状況によって、BPRを選択するのか、改善活動を選択するのか違いが生まれていきます。

緊急性が高いような場合は、BPRが選ばれることが多いですし、緊急性が高くない場合には改善活動が適しています。

[参考文献]
Thompson A. Jr., Peteraf. M. A., Gamble J. E., Strickland. A. J., Crafting and Executing Strategy, Thompson, Strickland, Gamble, 18th edition, McGraw Hill Publishing.