〒160-0023
東京都新宿区西新宿3-2-9

TEL : 03-5324-2452

マズローの5段階欲求

■マズローの5段階欲求とは
マズローの5段階欲求とは、心理学者のアブラハム・マズローが、自己実現に向けて人が成長していくステップを5段階の階層に分けて理論化したものです。下記チャートが欲求の5段階を表しています。一番低い階層に位置する「生理」からは始まり、「安全」、「愛・所属」、「尊重」、そして最終的な欲求として最も上位に位置しているのが「自己実現」となっています。
これらの欲求を下のレベルから上のレベルへ順次追い求めるものだというのが基本的な考え方で、人によりそれぞれの段階ごとに欲求の強さの程度の差はあれ、個人的には大きくずれていないのかなという所感を持っています。

[page_title]

生理
呼吸、食事、水、睡眠 等、生きていく上で欠かすことのできない欲求。
生存に関わる欲求で、普通の人間であればこれらの要素の一つでも欠けてしまうと生きていくことが困難になります。そのため、生理的な欲求が満たされていない場合には、その欲求を満たすことに全身全霊を傾けることになるのではないでしょうか。

安全
自身や家族の安全、健康、財産 等の安全を確保する欲求。
程度の差はあれ、安全の欲求も満たされていない場合には、最優先に取り組むべき項目ではないでしょうか。ヒトの価値観はそれぞれですが、自身の健康や家族の安全をないがしろにしていては、その他の欲求が満たされたとしても、行き詰ってしまうのではないでしょうか。

愛・所属
友情・家族・異性との親密な関係を求める欲求。
ある程度、生理的欲求や安全への欲求が満たされると他者との関係を求めるのかもしれません。但し、これについては、他者との関係をあまり求めないタイプの人もおりますし、逆に人との関係性を重視する人もおり、人によって程度の差が比較的に大きい項目かもしれません。

尊重
自己評価、自信、達成、他者からの尊敬を求める欲求。
自分自身の自己評価を高めることや自信を深めることは、事なす時のモチベーションになることもあるのではないでしょうか。個人的には他人からの尊敬を集めることは自分がコントロールできることではないので、モチベーションの源泉にしてしまうことは危険な気がしますが、マズローの理論では尊重の欲求の中に含まれています。

自己実現
モラル、創造性、自発性、問題解決 等、自己実現を求める欲求。
最後が自己実現の欲求ですが、こちらは自分自身を鍛錬して、授かった自分の能力を最大限まで発揮することで、最も高次な欲求に位置しています。

■マズローの5段階欲求と経営
会社の経営者として、キャリアを積まれたような方は、自己実現の段階にいるのではないかと想像します。あるいは、自己実現もし尽くされて、自己超越の段階で世のため人のためといった観点で仕事をされている方もいるのかもしれません。どちらにしましても、たった1回の人生を実り多いものとするためにも自身の健康や家族のことといったプリミティブな欲求をしっかりと満たして、自己実現、更にはその先の自己超越への階段を昇っていければと思います。